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人材派遣の歴史にみる流れ

人材派遣会社を利用して就職するというのは、いまの時代の新しい就職方法の一つとして認知されています。人材派遣の歴史は意外と古く、1966年にアメリカのマンパワー社の出資によって設立されたマンパワージャパンが最初とされています。ただこの時代はまだ労働者派遣法がなかったため、今の時代のシステムとは異なるものでした。労働者保護を目的に労働者派遣法が成立したのは1985年のこと、これ以後人材派遣のシステムが確立され、発展してきました。さらに1990年代に入ると、バブルがはじけデフレ不況に陥る中で、多くの企業が正規社員を雇うことが難しくなったことや、規制緩和が追い風となり、人材派遣市場は大きく拡大していくことになります。ただリーマンショック以降に派遣切りなどの違法行為が社会問題となったこともあり、派遣社員にはリスクがあると考える人も少なくありません。それに対応する形で国は規制強化を打ち出し、2015年に大幅に労働者派遣法を改正しています。

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